【吹奏楽】47万円でサックスを買った時の話
先日、
セルマーのアルトサックス・シリーズⅡ
を購入しました!
そのときのことを書こうかなーと思います。
これから楽器買いたい・買い替えたいって人は、ぜひ参考にしてください!
社会人楽団に入団・サックス買い替えを決意
社会人3年目くらいになり、休日暇を持て余していた僕は
とある社会人楽団に、アルトサックス奏者として入団しました。
この楽団は結構みんな上手くて、足を引っ張れない雰囲気がありました。
いまのサックスに限界を感じる
僕が当時使っていたのが、10年以上前に姉が中学部活のために買ってもらったお下がりサックスでした(14万円くらいのヤマハのスタンダードモデル)
高校のときに一度オーバーホールしただけで、ロクにメンテナンスもしていなかったせいもあるけど
どうも周りの音と合わない。
自分自身の理想の音とも程遠い気がする(実力のせいってのはナシでw)。
今後の人生で、楽器は長く続けていきたいと思っていたし、社会人3年目で貯金もそこそこあったので、購入を決意しました。
ヤマハかセルマーで迷う
サックス吹いてる人はわかると思いますが
サックスメーカーといえばセルマーを第一候補に挙げる人が多いのではないでしょうか。
ただ、
セルマーのサックスは高い!
セルマーはたしかにサックス界では一番といわれているメーカーだけど、
いやいやヤマハ使ってるプロだっていっぱいいますよ?
おそらく日本で一番有名な須川さんもヤマハだし、雲カルの佐藤さんもヤマハだよ?
とか必死に自分にいろいろ言い訳して
「ヤマハもアリなんじゃないか」
とか考え始めました。
でもやっぱりセルマーも捨てきれなくて(笑)
結局、セルマーのシリーズⅡか、ヤマハのYAS-875EXの2択に絞りました。
いざ、試奏!
候補を絞ったら、試奏してどちらかに決めるだけです。
ということで、行ける範囲の楽器屋に電話をかけていったのですが
なぜかセルマーが置いてない!
5店くらい電話かけましたが、置いてるのは1店だけでした。しかも1点のみ。
どうやらセルマーは製造が追いついておらず品薄状態で、関東の方にはわりかしあるものの
関西にはほとんどないそうな。マジか。
とはいえ運よく1店はヤマハとセルマーを吹き比べできる店があったので、リードとマウスピースを持ってワクワクしながら行きました。
まずはヤマハから・・・
うむ。今の安サックスとは明らかに違う!!
まず構えたときの手へのフィット感が全然違う。
吹奏感も吹きやすく、それでいて明るい良い音色でした。
次はセルマー。実はそれまでセルマーのサックスは一度も吹いたことがなく、ドキドキしながら吹いてみると・・・
えっっ!!?!?
吹いた瞬間、明らかにヤマハと違う!と感じましたね。
構えた時のフィット感は、ヤマハと同様セルマーもすごくいい感じでした。
ただ吹いてみると、音の響きが違いました。
倍音が多いのか、薄い膜で覆われたような暖かい音色、それでいて決してこもったような音ではなく、楽器全体がしっかり響いてる感じがしました。
まさかの一時間試奏(笑)
ここまで読んだら、セルマーに即決したかのように思いますよね?
そうではないんです。
50万円近い買い物、絶対に失敗したくありません。
セルマーに感動したものの、ここで一度冷静になります。
「最初のフィーリングだけで即決してもいいのか?」
「セルマーというブランドに目がくらんでるだけじゃないのか!?」
それから、ヤマハとセルマーを何度も交互に吹き比べ、悩みに悩み、気が付いたら一時間たっていました(笑)
店員さんすみません・・・
何を悩んでいたかというと、全ての音域の吹奏感や音をしっかりチェックしたかったんですよね。
すると、中音域ではそこまでの歴然たる差はなく
低音域では、ヤマハの方が無理なく鳴らせるような感じでした。
ただ高音域になると、セルマーの方が圧倒的によかったです。
高音域になると、セルマーに比べてヤマハはちょっとペラペラの音になる気がして・・・当時使ってたヤマハのスタンダードモデルもそんな感じだったんですね。
最後はこの高音域が決め手になりました。
お買い上げ!
じゃあ、セルマーを買います!・・・とは言わずに
お店では買わず、ネットで買いました(笑)
ほんとにすみません・・・あのお店にはとっても感謝しています。
楽器をネットで買うなんて、アホか!?
という声が聞こえてきそうですが
まず楽器というのは、型番が同じでも個体差があり、特にセルマーはヤマハ等他のメーカーより特に個体差が大きいと言われています。
しかし、私が実店舗で購入できるのは、試奏させてもらったお店のただ1体のみ。
となれば、個体差もクソもありません。
となれば、いかに試奏したとはいえ、個体差という観点でそれが本当に「良い楽器」かは判断しようがありません。
そこで、セルマーを使用する大物奏者の一人である、 小串俊寿 さんの選定品を、東京に実店舗を構える楽器店のオンラインショップで購入しました。
選定品とは、プロの奏者が同じ型番を何本も吹き比べて、個体差がある中で「これは(ある程度)いい楽器ですよ」と太鼓判を押した、鑑定書付きの楽器のことです。
さすが選定品だけあって、今のところ期待通りの働きをしてくれています。
痛い出費ではありましたが、満足しています。
これから楽器を購入される方は、参考にしてみてください。
試奏は必ずしてくださいね!